赤き死神の演説。



注:二重パロです。元ネタは皆様ご存知のあの演説。管理人は原作読んだことありません(最悪)





あのね、アタシはセバスちゃんが好きヨ
あのね、アタシはセバスちゃんが好きヨ
あのね、アタシはセバスちゃんが大好きヨ

赤い紅い瞳が好き
絶対零度のまなざしが好き
酷薄そうな唇が好き
冷たい罵りを紡ぐ舌が好き
ストイックなテイルコートが好き
手袋をはめた指先が好き
体内に流れる真っ赤な血が好き

ファントムハイヴ邸で
葬儀屋で
疾走する馬車の車上で
ドルイット子爵邸で
袋小路の長屋で
雨と血の舞う路上で
冴えた冷たい月光の下で
アタシの見ていないどこかで

この地上に存在するありとあらゆるセバスちゃんを愛してるワ


マダムにセクハラされてるトコを眺めるのが好きヨ
いつかアタシが触った時もあんな反応してくれるのかしらと思うと心が躍るの

走っている馬車から忽然と姿を消す唐突さが好きヨ
ただの人間だと勘違いしてる凡人たちが目を剥いた時には胸がすくような気持ちだったワ

驚異的な量の調査結果を滔々と読み上げるのが好きヨ
あの美声がどんな舌の動きによって紡がれるか考えるだけで感動すら覚えちゃう

やっと本当の姿で会えた時なんてもうたまらないワ
デスサイズのバイヴレーションをBGMにした鬼ごっこなんて最高ネ
彼を追い詰めてデスサイズを振りかぶった時なんて絶頂すら覚えちゃうトコよ

拳を固めた彼に好き放題痛めつけられるのも好きヨ
顔ばっかり狙う悪魔のせいでアタシの花の顔が滅茶苦茶になるのはとてもとても悲しいものだケド

デスサイズを手にしたセバスちゃんに詰め寄られた時の恐怖感が好きヨ
いくらピンチだったからってウィルの横槍で折角のラブ☆バトルを中断されるのは屈辱の極みだワ


あのね アタシはときめきを 赤く紅く染まる血まみれの恋を望んでるの
あのね アタシを見てる画面の向こうのお嬢サン
アンタたちは一体何を望んでるワケ?

更なる殺し合いを望むの?
情け容赦のない 絶対零度の氷のようなセバスちゃんとアタシの恋を望むの?
冷酷無比の限りを尽くし 血飛沫にまみれた手で抱きしめる 勝手気ままな恋を望むの?


「グレセバ!セバグレ!リバ上等!!」


いいワ だったら宣誓ヨ
アタシ達はこの命をかけて今まさに不毛な恋に手を伸ばす愛のしもべ
だけど長いこと運命に辛酸を舐めさせられ続けてきたアタシ達にただのときめきではもはや足りない!!

究極の愛を! 一心不乱の追いかけっこを!!

アタシ達はわずかにひとりひとり 何人いるかすらわからない乙女にすぎないワ
でもアンタ達は一騎当千の愛の猛者達とアタシは確信してる
だったらアタシ達はアンタ達とアタシで最強の乙女集団になる

アタシ達の恋を忘却の彼方へ追いやり狸寝入りを決め込んでる連中を叩き起こせ
髪の毛を掴んで引きずり下ろし 眼を開けさせ思い出させるのヨ
連中に真実の愛が誰のものか思い出させてやるの
連中にデスサイズのバイヴレーションを思い知らせてやるの

すべての恋はドラマティックであることを知らしめてやるワ

アタシとアタシのデスサイズで
世界を真っ赤に染め上げてやるワ

『ホントはアンタらみたいなブスに興味なんてないんだケド』

第十六次夜這い大作戦、状況を開始せよ

征くわヨ、セバスちゃん!


進歩というものの欠片もない管理人で本当に申し訳ありませんでし、たOTL