萌十夜 第一夜;ネビジェ




 被験者ネビリム、レプリカネビリム、子ジェイド、大人ジェイド。どう組み合わせても大変萌えなカプであります。しかしながら山野がネビジェに転んだきっかけはやはりあの惑星譜術イベントのバトルシーン。という訳でレプリカネビリム×大人ジェイドが一番ツボった…!
 


 被験者ネビリムは優しく見えてかなり豪胆な人だったと思う。帝国の王子殿下が通って来てもノープロブレムで他の生徒たちだってジェイドやらサフィールやら…そんな彼らを指導したしぇんしぇいが只者である筈がありません。しかし彼女は常識は飛んでいても、本質的にはごくまっとうな人であったと思われます。被験者に関しては彼女自身より彼女の周りで繰り広げられる「子供の事情」の方がぐちゃぐちゃしてそうで面白いかも。



 で、レプリカネビリム×大人ジェイドですが。レプリカネビリムはレプリカルークと似て非なる存在だったんだろうなと思います。被験者の完全同位体であるか否か、ではなくて「レプリカでありながら『人に似せたつくりもの』ではなく人間としての心を得た、とジェイドが認識したか否か」という点がレプリカルークとの相違点なのでは。

 レプリカルークはアクゼリュスの惨劇以降、自らが成長しなければならないということに気付いた。そしてそれから、ルークの周りには仲間の誰かがついていた。しかし一方でレプリカネビリムは兵士から命ごと音素を奪った後は逃走、後にはネビリムの岩に封印され、生まれてから死ぬまで彼女に成長を促す因子は何もなかった。
 
 ジェイドはレプリカネビリムを拒絶しましたが、それは周囲の人間の言葉に耳を貸さずアクゼリュスを崩落させたルークに対しても同じだった筈。ジェイドは確かにあの時、ルークのことを見限っています。ルークが自分の意志で成長し、人間の中で生きることを学んで初めてジェイドはルークを信頼することができるようになりました。
 レプリカネビリムにもし成長するきっかけと成長するだけの時間があったなら、或いは彼女に向けられるジェイドの感情も異なるものになっていたのかもしれないなァ、と思うと彼女が不憫でなりません。
 …ってホントはルークも不憫なとこはあるんだけどその辺はジェイルクジェの項で語りたいのでここでは略!
 
 以前連載で描いたレプリカネビリムの最期は、ゲーム本編では成長するきっかけを与えられなかった彼女がもしそのチャンスを得たならば、という仮定のもとで書きました。さすがに彼女が成長するには時間にも状況にも余裕がなく、レプリカネビリムが消えるという結果そのものは変わりませんでしたが、ジェイドの認識は確かに変わったんだよ…という話でした。
 あれ?ネビジェを語ってた筈がいつの間に連載の解説に…?!連載終了時には解説文をつけなかったけど、やっぱり語りきれてないとこはいっぱいあったんだ!



 ネビジェ全般に関して一番書きたかったテーマには連載で既に取り組みましたが、先の連載とは違った視点からまた何か書きたいなァという気持ちはあるので、またひょっこり何か発生するかもしれません。
 今は人様のネビジェを見て刺激を受けたいなぁ、というのが正直なところです。1人で、しかも常にアレ発想な山野の頭で思いつくネタには限度があるし(笑)


 管理人はネビリムが大好きです。