萌十夜 第六夜;モーマク




 モーマクです。大詠師モースとマクガヴァン老の推定30年前のロマンスです。ここで山野がうだうだ語るよりも、本家本元でいらっしゃるスミオさんのサイトをご覧になった方が数万倍モーマクの素晴らしさをお分かり頂けるとは思うのですけれども、山野が語りたいん、だ!
 そんな訳でどうぞお付き合い下さいませ。



 モーマクとはつまり捏造。早速いきまーす!
 まずモース様。ゲーム内のビジュアルでは「東洋系か?!」とも思われるあのお方。年が全然想像つかないんですがどなたかご存知の方いらっしゃいます…?

 ザ☆年齢不詳!

 そんなモース様は三度の飯より預言が大好き。…今モースファンの7割を敵に回してしまったような気がしなくもないですが、これは間違いなく事実だと思います(笑)
 だってこの人ユリアの預言通りに世界を動かせばいつか全てがうまくいくと本気で信じてたみたいですもの。そのためなら戦争だって起こすし自分が人の姿を失っても全然OK。盲信もここまでくるとすごいもんだと思います。普通どっかでやってられなくなるでしょう。

 でも、山野はこの人がずっと前から預言一筋!だったとは思えないのです。本気で信じてたっていうより、盲信へ自分を追い込んでた、ようなイメージがあります。
 「困った時の神頼み」なんて言葉もありますが、教会に熱心に通って祈りを捧げるのは大抵困っている人々。でも彼らが救われるかどうかは、祈りの如何に関わらず、既に預言で定まっている。世界的には繁栄へ向かう(と信じられている)にしても、その中の個人個人の運命は信仰とは無関係とかかなり理不尽な話です。そんな人々の姿を目にして微妙に疑問を抱きつつも、これも来るべき繁栄のためと無理矢理割り切ったモースは出世の階段を登ってゆきます。そしてちょっと偉くなってから出会うのが若かりしマクガヴァン。この時マクガヴァンが将官くらいでしょうか。この2人はどっちも出世早そう。



 若マクガヴァンは結構堅物だったと思います。だって息子のグレンがアレですし。預言については信じるともなく信じないともなく「そんなことよりとりあえず国」的な考え方だといい。
 2人で会談とかもしちゃったりするわけですが、モースはエライ人なので来るべき戦争については無論知ってます。そして、どちらが勝つのかも。
 会談の場ではまさかそんなことは言わず「預言の通りにしていればマルクトにこそ繁栄が訪れるだろう」なんて言いながらモースは、目の前にいる軍人も預言通り戦争が起きれば死ぬのだろうかなんてことをこっそり考えていたりします。よもや相手がそんな縁起でもない事を考えているとは知らないマクガヴァンの方も、こいつ青白いし鉄面皮だし何食って生きてんだろう…え、預言?くらいのことは考えていそうです。嫌すぎる会談。

 ただ仕事で時折顔を合わせるだけだった筈の2人がどうして某のご関係に至ったのか。これはもう本人たちにも思い出せないといいと思います。うっかり馴れ初めなんて尋ねようもんなら2人ともエライ長いこと熟考した挙句「…なりゆき?」とかそういう!



 そんな調子だから2人でいる時間もかなり淡白…と見せかけてきっと変だ。突然モースが「気が変わった」とかそういうくっだらない理由でわざわざ夜に呼び出したマクガヴァンに音素学の研究書を音読させることもあれば、「軍事演習でテンション上がっちゃって休暇に入っても休む気がしない」とかでダアトまでわざわざマクガヴァンがやって来たりとか。
 マクガヴァン老の何が起きても動じない器の大きさは、年齢だけじゃなくてモースとのサプライズ合戦で鍛えられたものだろうと山野は思い込んでいます(笑)



 何で相手に惚れたのか、そもそもこんな奴に惚れているのかどうかさえいくら考えても結果は出ないし、一緒にいまいと思う理由はむしろいくらでも浮かんでくる。でも今更相手が突如いなくなるのは普通にありえない。そんな感覚をお互いにもってるといいなぁ、と思います。空気みたいな爽やかな存在じゃなくて、先輩に教えられて以来特にうまくも感じないのにやめられないでいるタバコとかそういう存在(微妙)


 冷めたモーマクが好きです。でも、鬱陶しいくらい甘ったるいモーマクも大好きvです。