告白 時の逆行3
ネビリム「あなたがジェイドって…あの…一体…」
ジェイド「驚くのも無理ありませんよ…それに信じてくれとはいいません…すぐには無理でしょうし」
そしてジェイドは自分が未来からきたジェイドなのだと説明すると同時に本当にジェイドぐらいじゃないと知るはずのない過去の出来事を話した。
ネビリム「タイムスリップ…普通では信じられないわね」
ジェイド「ですが事実です」
ネビリム「そうね…あなたをジェイドだと信じるわ。でも何をするために過去へ?」
ジェイド「あなたを守るためですよ…」
ネビリム「………?」
ジェイド「少しずつ説明していきましょうか…まずあなたは子供の私をかばって死ぬのです」
ネビリム「えっ!?いきなり…どういう…」
ジェイド「落ち着いて聞いてください…素養のないものが第七音素を使ったらどうなるのか…第七音素を使えない私は…過去の私はどうしても試してみたくてネビリム先生の生徒立入禁止の資料室に侵入して調べていました…そして案の定譜術は大暴走しネビリム先生の屋敷を焼きました…その時先生は私の暴走させた譜術と同じ威力で同じ振動数の譜術、さらに治癒術をうちこんでくれて私は助かりました…ですが無防備な先生はその暴走に巻き込まれ重傷を負った後死亡…その後私は先生のレプリカを作り蘇らせようと研究を重ねフォミクリーというレプリカ制作の技術を生み出しました…そのフォミクリーが未来で世界を脅かす存在になっているのです…ネビリム先生…あなたは私の恩師です…あなたを殺してしまってから20年近く…後悔しなかった日はありませんでした」
ネビリム「…それで、どうするの?」
ジェイド「私が…過去の私を殺せばネビリム先生は死なずフォミクリーもなくなる」
ネビリム「そんな事させない!それにタイムスリップにおいて最もやってはならない事は何か知っているの?」
ジェイド「少しでも過去を変える事でしょう?あなたたち過去の人々に姿を見られただけでもうすでにそれは破ってしまったのですよ」
ネビリム「…そうね、だけどまだ根本的な過去は変えていない…それにさっきの話しを聞いて少し安心したわ」
ジェイド「何がですか?」
ネビリム「生徒達に犠牲は出ないのね」
ジェイド「!…いいかげんにしてください…あなたが死ぬのですよ!?」
ネビリム「言ったでしょ?生徒を守れるのなら―」
ジェイド「私はあなたに死んでほしくない!死なせたくないんです!」
今度はネビリムが言い切る前にジェイドが叫んだ。
ジェイド「自分勝手は承知してます…先生が死ななければ未来は大きく変わってしまう…だからといって死ななければならない理由にはならない!」自分でも焦っていると感じる
ネビリム「あなたが過去のあなたを殺さなければならない理由もないわよ」
ジェイド「!………ですがそうでもしないと止められません」
ネビリム「焦りすぎよ…あなたのレプリカ技術というのは私を蘇らせるためにするのでしょう?なら私が死ななければいいという事じゃない」
それだ!
何故今まで気付かなかったのか…そうすれば何も犠牲にしなくていい
ジェイド「そうか…説明に来るべきはネビリム先生の方じゃない…過去の私の方だったのか…」
ネビリム「落ち着いたようね」
ジェイド「えぇ…私の方が取り乱してましたね」
ジェイドが話し終えた時二人の耳に廊下を走る音が聞こえた。
ネビリム「!…こんな時間に…変ねぇ誰かいるのかしら」
ネビリムの部屋の扉が開いて一人の少年が入ってきた。彼はピオニー(本名ピオニー・ウパラ・マルクト)だった。ピオニーは泣きそうな顔で叫んだ。
ピオニー「先生!ジェイドが…ジェイドが大変なんです!」
ついに真実を告げてしまったジェイドに対ししぇんしぇいは。
解決策が見つかったかと思った矢先に急展開…!!
ちょ、これ一体どうなっちゃうんですかすごいヒキですよハニー!
…と思ったのは山野だけではない筈です。
本当素晴らしいですこのお話…!!ありがとうございます…!!
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