萌十夜 第五夜;ディスジェ
山野の脳内におきまして、ディスジェのディストはまともすぎるかおかしすぎるかの両極端です(言い切ったな!)
ディスト、つまりサフィールは、案外まともにジェイドのこと好きなんじゃないかなァと思うことがよくあります。子サフィはハナタレで譜業センスはすごいけど普通に感情表現豊かな子供だったようですし。ネビリム先生にも懐いてはいたけれど、もしピオニー同様ネビリム先生の最期を目の当たりにしていなければ彼の人生は全然違ったものになってたんじゃないでしょうか。
そんな案外まともなサフィール。フォミクリーが生んだ悲劇に苦しめられるジェイドを見てきた彼は、そのうちジェイドを迎えに行きそう。さらってどこまでだって逃げちまえ!普段ならディストが何と言って手を差し出しても軽く踏みつぶしそうなジェイドですが、たまたま何かで弱ってる時だったらうっかり絆されて差し出された手をとっちゃうといいよ!
或いはジェイドのことが好きすぎてヒューズ飛んじゃったディスト。こちらを考える際は、どこで決定的に歯車が狂ってしまったのかを考えるのがすげー楽しいです。タイミングとして考えやすいのは@幼少時A研究者時代B六神将入りした頃、の3本立てでしょうか。サ○エさんじゃあるまいに(笑)
@幼少期
本編子サフィはなかなか情緒豊かな子供だったようですが、この時点で既に病んでたとかどうですか。ネビリム先生に懐いてたのもジェイドの関心をちょっとでも引くためだったりとか、ジェイド以外の存在はすごく冷たい目で見たりして。
もし病んでたとすると、この子は虎視眈々とジェイドを手に入れる計画を練ってたと思う。ジェイドよりよっぽど悪魔に近い、恐ろしい子!
A研究者時代
ジェイドがカーティスの家に養子に入って、それをグランコクマまで追いかけて行った後。戦場で骸を漁りフォミクリーの実験に明け暮れるジェイドを見て思わずムラッときちゃう青春時代。当然ジェイドは一般研究者や軍属の皆さんからは畏怖、というよりむしろ気味悪がられててる存在です。「死霊使い」なんて異名がつくぐらいですからそりゃもう化け物を見るような目で見る人も多かったでしょう。
けれどサフィールにとっては好都合。黒サフィとしてはこの頃が一番ジェイドと話が合う時期だったのではないでしょうか。
ただここでジェイドに影響を与える人物が増えます。ピオニー殿下(この人何歳までケテルブルクにいたんだっけ…)は勿論、軍関係の人々、特にゼーゼマンとかマクガヴァン元帥あたりはジェイドがフォミクリーの封印を決心するに至るまでにかなりの影響を与えたのではなかろうかと思われます。当然、サフィールとしては気に食わない。この場合、ここら辺りでフォミクリーとは別に譜業兵器の研究に着手するといいな!勿論目的は、ジェイドに近づく者の排除。物騒だな!
B六神将入り後
ジェイドはフォミクリーの研究を破棄・封印しましたが、どうしてもネビリム復活の夢を諦められないサフィール。ジェイドはピオニーのせいで変わってしまった、どうすれば元のジェイドに戻るだろうかと考えていた頃にヴァンからの誘いがやってきます。いわく、レプリカ計画に協力すればネビリム復活のために協力してやろう。この誘いに応じるところまでは本編通りですが、この時ディストと名を変える彼は、同時にジェイドという存在を世界から奪い去ってしまう計画も脳内で緻密に練り始めたのでした、と、そういう話。
山野は以前から不思議に思っていたのです。ディストは事あるごとに「薔薇のディスト」と自分で名乗りまくってるのに、どうして「死神」なんて二つ名がついていたのか。他の六神将に関しては全員見てすぐに分かる特徴が異名として定着しているのをみると、ディストという存在は「死神」と例えるのがごく自然だと多くの人間に捉えられていたことになります。この二つ名からは、ゲーム序盤、セントビナーで発言を悉くスルーされてたディストとは全く違う姿が想起されてなりません。
ついでに言っちゃうと「死神」と「死霊使い」ってのもすごい異名ですよねェ。互いが互いのテリトリーを侵犯し合う。
いずれにせよ、壊れディストはジェイドの手には負えません。あんまりひどいとウパラがどうにかしようと動き出すと思いますが、壊れディストは皇帝陛下の手にも負えない超確信犯だといいなぁと思います。
ってあれ、ほぼディストのことしか語ってない…?!
…山野がディスジェを書くと9割方救われないお話になりそうです。
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